「感じの悪い先生に当たってしまった」「受付の対応が冷たい」「薬だけが増えていく……」
SNSや口コミを見るたびに、クリニック選びに苦労されている方がいかに多いかを痛感します。精神疾患を抱えているときは、心身ともにボロボロの状態。そんな中で、自分を受け入れてくれる場所を求めて彷徨うのは、本当に過酷なことです。
今回は、私自身の経験から見えてきた「病院選びのコツ」と「陥りやすい注意点」についてお伝えします。
医師は「話を聴く」よりも「薬を調整する」専門家
精神科の診察は、一般的に5分前後であることが多いです。例えば過去のトラウマで苦しんでいても、医師は「その苦しみ(不眠・希死念慮・イライラ)」を緩和するための薬を処方することに集中します。
じっくり話を聴いてくれないのは、あなたのことを軽んじているからではなく、医師の役割が「医学的な調整」にあるからです。
ネットの口コミに惑わされないで
私の主治医も、Googleの口コミでは散々な書かれようです。最初はビクビクしていましたが、5年通い続けて気づいた「良い先生」のポイントがあります。
- 副作用を包み隠さず教えてくれる: 「この薬は太りやすいけれど、今は少量から始めましょう」など、メリットだけでなくリスクも誠実に話してくれるか。
- ブレーキをかけてくれる: 躁状態のとき、離婚や退職といった「人生の大きな決断」を止め、休養に専念するよう警告してくれるか。
- 変化を一緒に喜んでくれる: 普段は厳しくても、体調が安定したり、良い報告をしたときに「良かったね」と表情を緩めてくれるか。
感じ方は人それぞれです。一回で「ダメだ」と決めつけず、数回通ってみることで、その先生の真価が見えてくることもあります。
医師に「救い」のすべてを求めすぎない
「お医者さんなら、この苦しみから救ってくれるはず」――。私もかつてはそう思っていました。しかし、精神疾患の治療は探り探り進むもので、時間がかかります。
治らないことを医師のせいにしたり、「死ぬしかない」と自分を追い詰めたりしないようにしたいものです。
寛解への道は、小さな信頼の積み重ね
精神科の先生は、魔法使いではありません。病気を治す主役は、あくまで自分自身なのだと最近感じるようになりました。
ここで言う「自分の力」とは、決して根性や努力のことではありません。
こうした小さな積み重ねこそが、寛解へと続く一歩なのだと思います。
今の先生に少しでも「誠実さ」を感じられるなら、まずはその手を離さずに歩んでみませんか?あなたの心が少しずつ凪いでいくことを、心から願っています。


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