「双極性障害 向いている仕事」と検索すると、決まって以下のような職業が出てきます。
しかし、これらの仕事を実際に経験してきた私から言わせれば、この情報は「かなりデタラメに近い」と感じます。かつての私はこの言葉を信じて苦労しましたが、これから仕事を始める方には同じ失敗をしてほしくありません。
なぜ、これらの職業が安易に「おすすめ」と語られてしまうのでしょうか。
1. 記事の作成者は「病気」と「実務」のプロではない
ネット上でこれらを勧めている人の多くは、双極性障害のリアルな波を知りません。また、紹介している仕事の実務経験がないまま、「なんとなくのイメージ」で書いている可能性があります。
ネット情報の「嘘」と、私が経験した「現実」のギャップを下記の表にまとめました。
ネットの誤解と、現場のリアル
| 職種 | ネットによくある誤解 | 経験者が語る「残酷な現実」 |
|---|---|---|
| 事務職 | 定型業務で簡単。 | ミスが許されない。鬱状態の時は集中力が続かず、細かい数字や文字を追うだけで脳がエネルギー切れになる。 |
| Webデザイン | 自分のペースで自由に作れる。 | 納期が絶対。ディレクターからの度重なる修正依頼や、流行のキャッチアップに追われ、休まる暇がない。 |
| ライティング | 在宅でマイペースに書ける。 | アイディアが出ない日は地獄。「締切」という絶対的な支配者がおり、誰も助けてくれない孤独な戦い。 |
双極性障害には、どうしても抗えない「波」があります。
しかし、仕事を勧める側は「対人関係が少なければ負担が少ないだろう」という安易な理屈(点)でしか判断していません。波がある人間にとって、最も過酷なのは「決まった日までに、一定のクオリティを出し続けること」なのです。
2. 本当に「合う」仕事を見極める3つの条件
私のこれまでの経験(法務部での緻密な作業やWeb業界での経験)を振り返ると、大事なのは「職種(何をするか)」よりも「環境(どう働くか)」でした。
どんなに「自由」に見える仕事でも、以下の条件が揃っていない限り、双極性障害の私たちにとっては地獄になり得ます。
※支援員、相談員については「福祉介入に関する記事」で詳しく書きます
最後に
「家でパソコンに向かえば楽になれる」という言葉に騙されないでください。
大切なのは、キラキラした職業名に惑わされることではなく、自分の「波」を受け入れてくれる仕組みがその職場にあるかどうかを見極めることです。


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