【精神科のカウンセリング】認知行動療法(CBT)がつらい本当の理由:体験談

治療とセルフケア

精神科で『カウンセリング』という言葉をよく聞きませんか?これは多くの場合、認知行動療法(CBT)のことを指します。薬物療法以外で一番メジャーな治療方法です。

CBTはその特性から、『つらい、辞めたい!』と感じる人がたくさんいます。私もその一人でした。

私も双極性障害の治療でCBTを経験し、何度もやめたくなりました。今回はCBTがつらい本質的な理由と、それを乗り越えるためのヒントを解説します。

CBTってどんな治療法?

CBTとはつまり、考え方のクセを修正する心理療法です。例を出しますね。

CTBの例

【状況】
友達にメッセージを送ったが、なかなか返ってこない

【考え方のクセ】
私のことなんてどうでもいいんだ。(結論の飛躍)
人付き合いなんてやめてやる(全か無かの思考)

【CBTでの見直し】
過去にその友達と過ごした楽しい時間がある。友達は最近仕事が忙しい。など、嫌われていない証拠はたくさんある

このように、ネガティブな考えを「決めつけ」ではなく「一つの可能性(仮説)」として扱います。そして仮説に反論する証拠を集めると、「嫌われている」という仮説よりも「忙しいだけ」という別の仮説の方が現実的だと分かり、気持ちの落ち込みが和らぐのです。

ここまで読むと、なんと素晴らしい治療方法!という気がしてきますね。ここからが本番です。

CBTはなぜつらいのか

CTBは、「考え方のクセ」を見直すことで問題を改善しますが、その過程で「考え方のクセ」を作った過去の傷、
つまりトラウマに触れてしまう危険性があります。

このトラウマの掘り起こしがCTBが辛いと言われる本質的な理由の一つです。私はこの危険性を身をもって体験しました。

治療当時、私は昔母に言われた悲しい言葉を題材にCBT を進めていました。仮説を立てている時に、ふと私は幼い頃の自分を思い出したのです。タイムスリップしたような感覚です。急に悲しみが押し寄せ涙が止まらなくなってしまいました。


臨床心理士さんはすぐにこの話題はやめましょう、とストップをかけてくれました。私はこのカウンセリングの後、半年間体調を崩しました。

つらい経験にしないために

臨床心理士さんに教えていただいたCBT を上手く乗り越えるコツをお伝えします。

  • 「イライラした」「不安だ」など、比較的小さな出来事を題材にする
  • 辛くなったらペースダウンの相談をする
  • トラウマに触れそうになった無理に掘り下げない

辛いと感じたら、頑張って治療継続する必要はありません。必ず臨床心理士さんに相談して、対策を立ててゆっくりゆっくり進めていきましょう。

kotokoです。双極性障害歴5年目。
適切な治療で平穏を取り戻しつつあります。
「生まれてこなければよかった」という本音を抱えながら、それでも今日をやり過ごしつつ、治療のリアルを綴ります。
好きなものは映画と漫画(とネコ)。
どこかで同じ空を見上げている仲間の力になれば幸いです。
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